そもそも憂国の士などは見るべきものがあったとして志くらいというのが世の常だが、朝の討論番組に出演していた“NO と言える”石原某は、その志を伝える言葉さえ、失ってしまったかのようだ。恐らくは拠る論理をもたないことに原因があるのだが、実のところ現象的には、いわゆる老人特有の症状を疑ったほどである。
LTCM の破綻に対する対応が早かったことがすなわち日本の経済危機がアメリカの「謀略」だとする根拠らしいのだが、いやはや、国会議員でなくて幸い、こんなのをわざわざ出演させるテレビ局ってのは一体、何なんだ?