幼稚園の用事で出かけるが、父親が来ているのはウチだけだったり。
『スターシップ・トゥルーパーズ』を観る。ハインラインの『宇宙の戦士』を読んだのは中学1 年の時だったが、その当時ですら、窺える思想的背景に己が内なる戦後民主主義の腰は引けていたものである。そういう人間にとっても、この解体ぶりは驚きなのだから、原作のファンが怒ろうというのも分からんではない。
しかしながら公開当時評されていたように好戦的バカ映画というラベリングで十分かといえば、そこに幾許かの諷刺諧謔的意図を酌んでやる必要があるように思う。たとえばティム=バートンが演出してみせる洗練された悪趣味には及ばないものの、同種の歪んだ精神が志す反戦の意図がそこにはある。いや、あると思いたいが、何しろ『ロボコップ』のバーホーベン監督である。単なる幼児性の発露と見分けがつかない。バカ映画であることだけは、確かと言ってよいのだが。