バグズ・ライフ

『バグズ・ライフ』を観る。御多分の例に洩れず子供にせがまれて借りてきたのだが、『トイ・ストーリー』を観たことのない身にとって、これはやはり新鮮。正座して観る。
物語自体は『七人の侍』だとして勿論、そんなことに目くじらを立てるのはどうかしているというものだ。『ライオンキング』が『ジャングル大帝』をパクるのとは本質的に異なる部分がそこにはあり、スタッフロールに「NG集」を仕込んでみせる余裕がその証左となろう。いろんな意味で日本ではついに作ることが出来ない映画として勉強にもなる。
『ボーダーライン』読了。敵役の造形に大沢在昌の『氷の森』を思い出す。真保裕一らしい明確なプロットが救いとはいえ、西海岸探偵ものとしては、かなりありがちな感じ。個々の設定に、それなりのアイデアがあったとして、ありがちと思わせてしまう西海岸探偵もののコードが存在するということなのかも知れませんが。