パズル

築地の某広告代理店のフォトスタジオで写真撮影の立ち会い。自由業たるカメラマンもなかなか大変らしいことを垣間見る。何しろ気を使うことだ。
恩田陸の『パズル』を読む。恩田陸といえば『六番目の小夜子』当時は、いわゆる覆面作家で漠然と男性だと考えていたのだが、図子慧を髣髴とさせる女性である。作品自体はちょっと変わった風合いの、演劇の脚本といった印象で、小一時間で読めてしまう分量だが、なかなかに楽しんだ。何といっても、どうして斯くの如く奇妙なストーリーを思いつくのか、興味深いことである。