ラクトバチルス・メデューサ

『ラクトバチルス・メデューサ』を読む。現役医師によるという小説は、昔読んだ『紫の悪魔』もそうだったが、話が恐ろしく小ぢんまりとして、大石英司なら100人は死んでいるはずの段階で本筋を逸れていくかの印象がある。『復活の日』へのオマージュかというシークエンスがあって、思わず肩に力も入ったのだが、結局のところ二時間もののサスペンスドラマみたいな終盤となったのは全くいただけない。