テイラー・オブ・パナマ

『テイラー・オブ・パナマ』を観る。お子様が観たら出来の悪いエスピオナージュという感想だろうが、傑作。ル=カレが常にそうであるように、物語はエスピオナージュを超越しており、一方、映画としてはやるべきことをきちんとやった上で芸が細かい。『サムライ・ノングラータ』を想起したのだが、銃弾の数でそれが決まるのなら、こちらのほうがだいぶ洗練されている。