『アザーズ』を観る。視覚に頼らずサスペンスを盛り上げる手法はめずらしいくらい古風である。ニコール=キッドマンも熱演しているが、ディテールをうまく考えてある脚本と演出がやはり大きい。ゴシックホラーとしては建物の構造についてのこだわりも欲しかったような気もするが、ストイックな展開にはむしろ好感が持てる。ところどころ、どうかというシークエンスもあって、ミセス=ミルズに思わせぶりなセリフなど不要ではないかと思うにつけ、惜しいといえば惜しい。
『アザーズ』を観る。視覚に頼らずサスペンスを盛り上げる手法はめずらしいくらい古風である。ニコール=キッドマンも熱演しているが、ディテールをうまく考えてある脚本と演出がやはり大きい。ゴシックホラーとしては建物の構造についてのこだわりも欲しかったような気もするが、ストイックな展開にはむしろ好感が持てる。ところどころ、どうかというシークエンスもあって、ミセス=ミルズに思わせぶりなセリフなど不要ではないかと思うにつけ、惜しいといえば惜しい。