オーロラの彼方へ

『オーロラの彼方へ』を観る。時空ものとしてはスーパーチャンネルでやっている『7デイズ/時空大作戦』並みにツッコミどころの多い映画といわなければならないが、論理の超越も全てサスペンスに奉仕するためとあれば、ここは大目にみるべきであろう。ただし予定調和を守るためのオチについては不自然といわざるを得ず、泣きどころもないのでは肩透かしの感を拭えない。いや、別に泣きたいというわけではないのだが、相克も別離もなかったことにしてハートウォーミングという物語の構造自体が少々、薄気味悪いと思うのである。