ヴィドック

『ヴィドック』を観る。七月革命の時代背景は、お世辞にも巧く描けていたとは思えないが、それなりの重層感を演出することに成功しており、何より画面の作り込みが非常に趣味的で、いかがわしく美しい。最初から最後まで堪能。フランス語の映画には、とかく点数が辛くなることを自覚しているのだが、これは傑作。