パニック・ルーム

『パニック・ルーム』を観る。ジョディ=フォスターがこれに出るために『ハンニバル』を蹴ったとかいう映画で、だがしかしその評判はイマイチだったらしいのだが、それほど悪くはないのではないかと思うのである。少なくとも『ハンニバル』との比較において。
室内劇であるにもかかわらず、建物の構造が不明であるという瑕疵は確かにあって、これは小技に溺れたデビット=フィンチャーの責であろう。カメラが壁を通り抜けて移動する以上、位置関係など等閑にされるわけである。どうでもよいことだが、目新しいオープニングタイトルも感心を得るよりは失笑を誘うのではないか。