空の中

『空の中』を読む。青春ものであり怪獣ものであるという触れ込みだが、その怪獣は生臭さをもたずクラゲのようであり、物語を貫くメンタリティはアライモトコのようであって読み進めるうち背中が痒くなってくる。「あとがき」のある小説を久しぶり読んだという感じだが、こちらも年をとったという気がして仕方がない。