朝っぱらからワインなど飲みつつ『無意識の証人』を読む。イタリアのマフィア担当検事が書いた法廷スリラーという触れ込みだが、サスペンス的な要素よりは教養小説的な側面が強い。ミステリとしての仕掛けはほとんどなく、事件は主人公の復権の装置として機能する。イタリア語訳は若干の固さがあるようだが、作者の処女作であるということにもよるのかもしれない。
朝っぱらからワインなど飲みつつ『無意識の証人』を読む。イタリアのマフィア担当検事が書いた法廷スリラーという触れ込みだが、サスペンス的な要素よりは教養小説的な側面が強い。ミステリとしての仕掛けはほとんどなく、事件は主人公の復権の装置として機能する。イタリア語訳は若干の固さがあるようだが、作者の処女作であるということにもよるのかもしれない。