クィーン

『クィーン』を観る。10年一昔とはいうものの、題材としては言うまでもなく難しい出来事を扱って、いわば歴史を再構成しているわけだが、ブレア首相の振る舞いは相当に美化されているのではあるまいかと思われるので何となく身構えてしまう。アカデミーを獲ったヘレン=ミレンのエリザベス二世はやはり説得力あるけどね。映画としての見どころは王室の生活の部分にあって、その日常にはへぇと興味を引かれる感じなのだが、我に返ってみればダイアナ妃を追い回したパパラッチ、あるいはそれを生み出した好奇心と何が違うのだろうか。