ながらくオンラインのフォトストレージはFlickrを使っていて、そのFlickrを使わなくなってからもだいぶ経つ。SmugMugの傘下に入ってから予想はされていたことではあるけれど、このたびは大幅にサービスレベルを落とすこととなって保存される写真は1TBから1,000枚に制限されるとか。これだからクラウドはあてにならないということを語る際には、必ず引き合いに出されるに違いない展開で、かつての隆盛を思えば諸行は無常。
Month: February 2019
WZ
オーソドックスなテキストエディターを使いたいと思い立って、ひさびさに国産エディターの老舗であるWZ Editorを試用している。最近、WZ Editor 10が発売されたみたいなのだけれど、このジャンルも依然ほどメジャーではなくなり、どちらかといえばコードエディター全盛の昨今、そのあたりの事情は弁えていなかったのである。Ver.3あたりを愛用していた記憶があるのだけれど、それも太古のことなので、特徴というべき設定画面の極端な高密度にびびっている。
短命
最近、DC-3が空中分解した事故のニュースを聞いて、第2次世界大戦ももう70年以上前であれば、いまだに運用されていることには驚きしかないけれど、1機150億円のF35Bが10年の命数という話には、人類というのは前進しているかに見せて後退することもあるのだと、何やら教訓としたくなるような感慨が湧く。それを10ダース以上も買い込んで運用しようという国があるのだが、世界史に並ぶ愚者のリストのなかでもかなり高位を約束された振る舞いと言えるのではないか。
よりもい
『宇宙よりも遠い場所』を称して『よりもい』というのが斯界の約束ごとらしいけれど、このように呼ばれる作品の常として高い評価に見合ったクオリティで、4人の女子高生が南極を目指すという設定の全13回を続けざまに観ている。日本のアニメの幅の広さには全く感心するばかり。
ソウル・ステーション/パンデミック
『ソウル・ステーション/パンデミック』を観る。『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚で、同じヨン=サンホが監督した92分のアニメーション。正しく前日譚ではあるけれど、直接のつながりがあるわけではなくてソウル周辺の地獄絵図が描かれる。登場人物が生きている現実はとうに残酷なもので、物語にも全く救いがないあたりが見どころ。正直、92分はちょっと長いと感じるほど救いがない。とはいえ、あの『新感染』の前日譚であれば、こういうことになるわけである。
クワイエット・プレイス
『クワイエット・プレイス』を観る。宇宙から来た怪物が人の立てる物音めがけて襲ってくるので、人類は滅亡の淵にあって、声を発することなく細々と暮らしているというポストアポカリプス世界で、ジョン=クラシンスキーとエミリー=ブラントの演じる夫婦が子供を養育して、それどころか赤ん坊を産み落とそうとしている。いやいや、赤ちゃんの泣き声はどうするのというドキドキも映画の一部といえ、わかっちゃいるけどこちらも息を詰めてしまう展開で、サスペンスとしてはよくできている。
内容と舞台装置はそのままM・ナイト=シャマランみたいなんだけれど、意外にもジョン=クラシンスキーその人の監督作品で、どちらかというとオーソドックスで手堅い演出。ツッコミどころはあるにして、アイディアで一本をまとめきる力技は評価せざるを得ず、細かいことはいいんだよということでよろしいのではないだろうか。
ボーラー 狙われた暗殺者
『ボーラー 狙われた暗殺者』を観る。Netflixオリジナルで、マッツ=ミケルセンが引退間近の殺し屋の役。凄惨なシーンの一方、変調のかかったコメディパートもあったりして、ちょっと『スモーキン・エース』みたいな雰囲気は殺伐としていて悪くない。
無敵の暗殺者としての立ち回りに拷問で痛めつけられるお約束を経て、最後は隻眼となり、バタバタと敵をなぎ倒す見せ場に至るマッツ様のヴィジュアルに奉仕する作りで、まず、正しく需要を捉えてた映画というべきである。悪くないのだけれど、犬の扱いは如何なものか。