土曜日の仕事で出張して久しぶりに新宿泊。贔屓のラーメンチャンネルの影響で、もう何年か振り天下一品のラーメンを食べたいと心に期するものがあったので新宿西口店を訪問。まず、想像以上に多国籍状態でびっくりしたのだけれど、近未来はここに到来していたのだ。
夜に食べるこってりラーメンは背徳そのものなのだけれど、そういえばこういう味覚だったとちょっと感動したほどで満足。しかし周囲の注文はセットメニューが主流とみえて、その集団的な健啖ぶりに照らすとこちらはだいぶ歳をとったと実感したものである。
土曜日の仕事で出張して久しぶりに新宿泊。贔屓のラーメンチャンネルの影響で、もう何年か振り天下一品のラーメンを食べたいと心に期するものがあったので新宿西口店を訪問。まず、想像以上に多国籍状態でびっくりしたのだけれど、近未来はここに到来していたのだ。
夜に食べるこってりラーメンは背徳そのものなのだけれど、そういえばこういう味覚だったとちょっと感動したほどで満足。しかし周囲の注文はセットメニューが主流とみえて、その集団的な健啖ぶりに照らすとこちらはだいぶ歳をとったと実感したものである。
毎日の通勤で都合1時間半ほどは車中にいて、その時間はPodcastを聴くのが日課になっているのだけれど、思い立ってAudibleの導入を考えている。オーディオブックというのは、特に米国では主流といっていいメディアのような気がするけれど、日本ではとんと存在感がないのは、やはり表意文字による読書とは全く異なる体験だからに違いないのだが、聴き込んでみると朗読には朗読の味があるようだ。一冊の長編を十数時間にわたって聴き続けるというのは、それはそれで特異な体験なのである。
退位礼正殿の儀における国民代表の辞で、総理大臣が「健康を願ってやみません」を言い間違えて「願っていません」と言ったとして右翼団体が激怒しているという煽り記事をつい、読んだことである。「已みません」が漢字で書いてあったとして「いみません」という意味不明の読み方をした可能性は、何しろこの総理大臣のことだから十分にあるとして、「いません」という本心あるいは悪意の吐露とまでとられるのは人徳というものであろう。
そういえば『エンドゲーム』を観に行こうと思っていたのだけれど、近隣の映画館にかかっているのが日本語吹き替え版だけということに気づいて、現場で愕然とすることは回避したけれど、鑑賞そのものは頓挫したのである。まず、MCUの長大な物語の果て、この映画に吹き替え版の需要というのはあるのかと疑っているのだけど、どうなのか。
長期連休から急に仕事を始めると体に悪いとばかり、最終日の振替休日は出勤日に設定されていて、何というか画竜点睛を欠く。しかしじわじわと日常を立ち上げて、いつも通りの時間帯に帰宅。この時期、当地の道路は県外のあまり運転に慣れていない感じの車が押し寄せて大変なことになるのだけれど、やや潮が引いた雰囲気もあって、休暇は終わりぬ。
『ザ・アウトロー』を観る。設定からして『ヒート』を想起せざるを得ず、筋書きからもさして必要と思えない主人公の刑事の家庭の危機や強盗団の一味の家族模様が描かれるあたり確信犯的にそれをなぞっているのだけれど、単なるエピゴーネンではなく、ミステリーでいえばレッドへリングとしての描写であって、そういうなら全編でミスリードを企図しており、真相が隠されているという趣向。観ればわかるというほかない結末で、こちらとしてはちょっと困惑したのである。『ヒート』の本歌取りとしては技巧に走りすぎというべきではないか。ジェラルド=バトラーが鬼瓦のような形相でロサンゼルス郡の保安官を熱演しているのだが、よくよく考えればいいとこなしなのである。
邦題が『ザ・アウトロー』という謎タイトルとなっていて、日本語版のポスターにもわざわざ” THE OUTLAW”と打たれているのだけれど、原題は『Den of Thieves』で、思えば邦題自体がミスダイレクションとなっている。粗暴犯ではなく知能犯の話だと思えば、もとのタイトルの方が味わい深い。
『ミスター・ガラス』を観る。『アンブレイカブル』と『スプリット』から地続きの続編で、M=ナイト・シャマラン監督らしい仕掛けのある物語には既視感もあるにして、看板の期待値に沿った展開ではあって楽しめる。
かねて楽しみにしていた通り、『アンブレイカブル』で子役をやっていたスペンサー=トリート・クラークが19年後に同じ役で出演しているのだからリチャード=リンクレイター監督の『ビフォア・サンセット』の10年も上をいっているのである。というわけで19年ぶりの伏線回収になるのだけれど、だとすればちょっと勿体無い結末という気がしなくもないが、シャマランらしいといえばシャマランらしい。
ジェームズ=マカヴォイの多重人格の演技は『スプリット』に引き続き見どころになっているけれど、サラ=ボールソンの濃い顔が、かなりの部分を持っていった感じがある。