書斎好きとしては筒井康隆の自宅でのインタビュー記事を興味深く読み、もちろん電脳筒井線の時代からパソコンユーザーであることは明らかではあったけれど、2019年の現在、Mac OS 9を現役環境として日々、執筆を行っていることを知って驚愕する。あの懐かしいスタートアップ画面を久しぶりに見たことよりは、主として機材が動いていることに。
思えば20年前のコンピュータは耐久消費財の名に恥じぬ働きぶりで、部品ひとつの冗長性もケタが異なっていて、その命数を決めたのは際限なく重くなるソフトウェアと処理速度に対する要求だったのである。