『スイッチ』を観る。坂元裕二脚本の2時間枠ドラマであれば、自ずから期待は高まるというものだが、冒頭から結末の10秒までみっちり詰まったストーリーもダイアログも最高に面白い。何しろ、あのトレンディドラマのモデルとなった二人が別れ、検事と弁護士になった13年後の話をこの脚本家が書くのである。事件をもみ消そうとする圧力の出どころが上から二番目というあたりのディテールもシビれる。
監督は月川翔。阿部サダヲと松たか子もいいところしかなくて、クライマックスの長回しは圧巻。余韻に浸りつつ、ジュディマリの『LOVER SOUL』を聴いている。