Netflixもえげつない米国企業であることは間違いないだろうが、全方位に比較的、質の高い作品を作っていることは疑いなく、キッズ向けであろうと結構、面白い。『ベビー・シッターズ・クラブ』を観る。
1980年代から1990年代のヤングアダルト小説が原作のようだけれど、現代的にチューンされていて全体にバランスの良いドラマになっている。『ダッシュ&リリー』に続いて日系のキャラクターとその家族が配置されているのも見どころ。クラウディア=キシはオリジナル小説の人気キャラクターだということだけれど、ダイバーシティの設定では日系と韓国系あたりがエッジで中国系の影がふたたび薄くなった時間帯に我々はいる。
そして、もう、殺伐としていない、こういう長閑なのがいいよという感じになっているパンデミックの年の暮れ。東京は日曜日の感染確認での最多を更新し、市中でも変異株での感染があったことが判明したということである。つまり、先行きの予想は上振れを見込むべきということなのだが、現在の見通しでも十分に暗然とする状況になっている。