厚生労働省が今さら持ち出してきたクラスターマップとかいう図表は、むしろ侘しい気持ちがするほどショボいシロモノとみえる。インフォグラフィクスの初歩というより、データとは何かを学んだ方がいいと思う。クラスターという概念そのものが、市中に広がる感染を把握する上での作業定義としてそもそも適当とはいえないし、今さらこれでどうしたいのだ。むしろ事態の矮小化のために供されているのではないかという疑惑が拭えないにして、その戦略の見通しの悪さに慄然としている。アリバイ作りの仕事くらいしかできぬ組織は滅びるが、皆を道連れにするだろう。