この時勢であれば新作はないのではないかと油断して、先週の『ブラタモリ』を観ていなかったことに今さら気づく。170回にして初めて見逃すところだったけれど、オンラインで視聴して白川郷のあれこれを勉強する。よく見るとソーシャルディスタンシングに配慮した収録になっている様子ではある。
かつて専門家会議と呼ばれ、どうやら事態の矮小化のために分科会と改称された経緯からして既定路線ではあるものの、GOTOの停止を提言する専門家の意見を顧みることなくこれを否定しているニュースを眺めると、もちろんこれも前任者と同じ種類の輩ですべての国民のための政治家でないことは確かなのである。ネット番組に選択的に出演するという宰相が滑稽だという自己認識がないというのは、いったいどのような精神の構造に由来するものなのか。
このところの自粛効果により一定の抑制が効いているにもかかわらず、東京を中心に感染確認は最多を更新し続けている現状を踏まえれば、水位は急速に増してコントロール不能となる事態は遠くない。