Apple TV+で配信の始まった『インベージョン』を観る。予告から楽しみにしていたのだけれど、第1話の不穏な立ち上がりはなかなかのもので、実を言ってイントロのスチールだけでも掴みは十分という感じ。東京の街越しに上昇していくロケットブースターのヴィジュアルイメージは素晴らしい。その不思議な雑居感は東京のドラマパートにも組み込まれていて、忽那汐里と菊地凛子の存在感を際立たせている。一方、アメリカではサム=ニールが演じる保安官の物語が進行して、運命に通り過ぎられてしまった男の退職の1日が語られ、この話も奥行きがあるので侵略ものであることを忘れそうになる。見応えがあるのである。今のところ、M=ナイト・シャマラン監督が撮ってもおかしくない話の運びなのだけれど、演出はまたそのあたりとは異なる雰囲気を醸していて、これもいい、