Netflixで『ミス・アメリカーナ』を観る。混乱を極めていた2018年のアメリカの政治状況において、もう黙っていられないとばかり明確な政治的立場の表明を行ったテイラー=スウィフトのこれまでに密着したドキュメンタリー。思えば中間選挙の結果は厳しいもので、そこから延長線上の世界というのもあり得たのである。彼女に勇気づけられた人も多かったに違いない。アメリカを象徴する成功者の、大衆に取り囲まれた人生の険しさはかつてどこかで見たことがあるものだけれど、カニエ=ウェストが呼ばれもしないのに割り込んでくるヴィランの役回りで異彩を放っている。下衆なのである。
全体としては新規の感染確認が減少する月曜日、神奈川県は前週に比べて増えていて、緊急事態宣言下の人流の増加が早くも再拡大をもたらしたと見えなくもない。変異株のなかでもひときわ感染力の高いデルタ株の症例が見つかっていることも心配材料で、ここで第5波となれば、もちろん東京も後を追うことになる。
そうした状況にもかかわらず、政権とそれを取り巻く政商竹中の強行姿勢は相変わらずで、開催に慎重な専門家の意見に食ってかかる傍若無人で恥を知らないところを曝け出している。この日、JOCの経理部長というひとの自死が伝えられて、またしても汚い利権の横車によって追い込まれた人間が犠牲になったということではないのか。