可燃限界

格納容器の圧力が低下しているというニュースが気になっている。推定原因としては水位の低下による損傷部分からの漏れということになるのだろうが、これによって格納器上部に放射線分解で生じた水素と酸素が溜まることだってあるのではなかろうか。

窒素封入設備の設置に関する東京電力の文書を読むと、電源喪失や津波の対策は今さらながらかなり重視されていることがわかるのだが、それは怖れの裏返しであって、4vol%の水素とそれと同程度の酸素が滞留するのにさほどの時間がかからないということは10年前に学んだ通り。金属の腐食が進んでいるのも悪条件で、既にメルトダウンしてしまっていることくらいしかアップサイドが見当たらない。