もちろん、ワクチンの接種がすすんだからといって急にオールドノーマルが復活する訳でもないのだから、ワクチンさえあればオリンピックが開催できると考えること自体、妄想ではあるのだが、 その妄想さえ捨ててワクチンがなくても開催できるようにすると言い始めたのはかなり悪い兆候であるとしか思えない。政府の調達計画は、そんなものがあるとして、早くも希望的シナリオにプランBが取って代わったということだろう。6月までの供給契約といっていたのが、年内と押し込まれているあたりに事務方の調整能力が透けている訳である。
一方、よい流れがあるとすれば、米国のコロナ対策とワクチンの接種計画が政権交代を機にようやく正常化に向かうということで、対米従属の伝統は揺るぎなく、本邦でも近々、暗黒時代の終わりがみえるに違いない。たぶん。