樹海村

『インベージョン』の続きを観る。初回は第3話までの配信で、以降は金曜ごとに一話づつといういつものペースのようだけれど、都合3時間をかけて世界の終わりのその予兆を描く贅沢さはさすがApple TV+。このペースだとファーストシーズンを通して、ようやく侵略者の存在が確認されるという感じになるのではあるまいか。引き続き面白いし、忽那汐里はちょっとカッコいい役回り。

そして『ファウンデーション』はますますスペースオペラ風に傾斜して、アシモフの原作でなくてもいいのではという意見も宜しという気がしなくもない。そして最近は制作の舞台裏について脚本チームが語るPodcastが配信されているのだけれど、科学考証と設定の辻褄についてはかなりアバウトな雰囲気で、そもそも原作原理主義的な感じはまるでないし、まぁ、これはこれでよいのではあるまいか。

そんなわけで週末のプログラムは目白押しなのだが、山田杏奈が出ているので以前から観ようと思っていた『樹海村』がAmazon Primeに来ていたのでこれを視聴する。何ならレンタルしようかとも考えていたのだが、評判の悪さが目について躊躇していたのである。このジャンルの話であれば、そもそも出来不出来の評価を気にするべきではないとして。若手有望株の山田杏奈だけでなく、國村隼や安達祐実が脇を固め、そうはいっても実績のある清水崇監督であれば、ジャパニーズホラーの水準作にはなっているのではないかと思ったのだけれど、まず何を評価すればいいかわからない感じで、集合知というのは時に真実を探り当てることがある。