1週間前、福島沖を震源とする地震があったとき、やはりフクイチのモニタリングポストの状況が気になったものだが、この国の首相は特に異常の報告は受けていないという記者へのコメントを、全て正常だということだと言い換えて会見を打ち切ったものである。無論のこと、その狭量さを示したばかりでまともなリーダーの振る舞いとは言えないし、主張自体も論理的に正しくない。
そして今さら、福島第1原子力発電所の1号機および3号機の原子炉格納容器内の水位が低下しているという発表があって、その理由もわからないというのである。1号機は1メートル90センチの水位が40センチから70センチ低下したという話だから、ただごとではない。外部への影響はないという話だが、燃料デブリを直接冷却しているこの水が、意図せず外部に流出している以外の理由はないと思うのだが、とぼけているのか。