そして『海街チャチャチャ』の第16話を観る。韓流ドラマ最終回の常として、プロダクトプレイスメントの帳尻を合わせにくるのは仕方ないとして、人気作だからなのかその数はいつにも増して多く、押し込まれているような気がしなくもない。チPDがドミノピザを美味しいと言って食べるのも、キャラクター設定を揺るがしかねない珍事である。
それはともかく、前作の流れを引き継いでの葬儀のシークエンスは繊細な感情の置きどころを設えるつくりで、live your own lifeという全編のテーマをおさらいする。よく考えられているのである。もちろん、ハッピーエンドではあって、これまでのいろいろに答えを出して繰り返し波があり、終わってしまうことの寂しさが微かに漂うあたりもいい最終回といえるのではあるまいか。宝くじの顛末もいい。