『3月のライオン』の16巻を読む。連載も12年という話だが、今や印刷された媒体で読む唯一の漫画となった。もちろん何もかもが移ろっていくとして、物語の時間軸は現実ほど加速されてはおらず、この巻では年末年始の濃厚で幸せな時間を丁寧に描いているので、じんわり温まる。いい。
この日、自民党の新しい総裁が決まる。ほとんどひと月近く続いてきた報道の狂騒も落ち着くということであればそれだけが救いだが、来たる衆議院選挙が国民にとって首相選択の機会とならなければこの国は滅ぶ。一方、その当選人から民主主義が危機にあるというコメントがあったのには驚きもあって、その点については全くその通り。