引き続き『ファウンデーション』を観ている。Apple TV+での扱いにも、力強い推しはなく既に二面落ちという気がしなくもなく、広い支持を集めているという話も聞かないし、拝借してきた設定はよりによって難解という作品ではあるけれど、これはこれで面白いとは思うのである。歴史のスケール感が今ひとつという感想はあるとして。そしていかにAppleが鷹揚だとしても、全80話という構想が終局まで辿り着ける気がしない。Podcastではターミナスに浮遊するボールトの謎を話題として引っ張っていたけれど、それが明らかになる日は来るのであろうか。
そして『青天を衝け』も引き続き観ている。今回ではわかりやすく自助論を牽制する台詞が入っていて、大河ドラマが今日的な射程を示すことはあまりないだけに好ましい。いかにも、貧しいものが多いのは政治のせいなのである。時代の痛みを刻んだ物語が作られていくことには大いに意味があるはずである。近ごろ『今ここにある危機と僕の好感度について』が再放送されていたけれど、NHKのドラマにはやはり頑張ってもらいたい。