Netflixで『THE GUILTY / ギルティ』を観る。2018年のデンマーク映画のジェイク=ギレンホール主演によるリメイク。オリジナルはミニマルでストイックだった印象が強いけれど、ハリウッドで、アントワーン=フークア監督であれば舞台となる通信指令室もハイテク仕様でカッコいい。伊藤計劃がかつて看破した司令室フェチであれば、それだけでこの91分は長くないし、カリフォルニアの山火事を背景において、閉鎖状況にもやや新味が加わっている。
だがしかし、脚本はほとんどオリジナルのままといえ、作り手の原作に対するリスペクトが窺える。一方、感情の露出が激しく、結末が説明的なのはハリウッドリメイクらしいところだが、正しく蛇足というべきで、惜しい。