東日本大震災から11年。
『アダム&アダム』を観る。12歳の少年アダムのもとに、2050年から未来の自分が訪ねてくる。『ターミネーター』ばりに未来の敵もついてくるのだけれど、SFではあっても徹頭徹尾ファミリー映画で、だいたいは家族の話。したがって、時間軸のあれこれは深く考えるだけ無駄というものだが、時間を遡行する12歳のアダムがマイケル=J・フォックスみたいなダウンベストを着ているあたりは気が利いている。
ライアン=レイノルズが40歳のアダムでゾーイ=サルダナがその妻、マーク=ラファロが父親の物理学者というわけで、結構な豪華キャストなのである。プロットは今ひとつ整理されていないのだけれど、家のセットが洒落てたり、全体に美術関係のあれこれが悪くないので観てしまう。