『エターナルズ』を観る。クロエ=ジャオ監督・脚本によるマーベル・シネマティック・ユニバース第26作。『アベンジャーズ エンドゲーム』のあとの世界、サノスとの戦いには力を貸してくれなかった浪人中の超人たちが突如復活したかつての敵ディヴィアンツと再び戦うことになる。7000年以上、生きているという設定なので身内にもいろんな経緯と葛藤があって、ストーリーの6割はそれぞれの生活を送っていたチームが再集結するまでの流れ。まるで『サイボーグ009』の新章再開みたいと思ったら、類似はそればかりではなかったのである。メンバーの多様性もみるに、コミックの原作は石ノ森章太郎の影響をだいぶ受けているのではなかろうか。
クロエ=ジャオのロケ重視の画作りと光の描写は、これまでのMCUとちょっと異なる雰囲気の映画を生み出したけれど、CGとの相性がいまひとつの画面もあって勉強になる。技術にはまだまだ限界とみえるところがあるようだ。