『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』を観る。トム=ホランドの『スパイダーマン』3作目にして、ホームを冠したシリーズのラスト。MCUの作品世界そのものをマルチバースという概念で引用するマニアックなつくりで、初学者には辛いが、ファンにはいろいろとうれしいストーリーになっている。アメコミというのは、もともと作品同士のつながりを楽しむようなところがあるから、悪くない趣向だと思うのである。話もスペクタクルが過ぎないあたりが好ましいし、ヒーローのモラルがこのようであった時代を懐かしく思い出したものである。
当地は桜の盛りとなり、花冷えの一日。このところの雨で庭の草木も勢いづいていたところを押し止められた様子。山はまだ眠っている。この季節は好きである。