『チューズ・オア・ダイ 恐怖のサバイバルゲーム』を観る。カセットテープでロードしていた80年代のゲームを掘り起こしたことで、これに取り憑いた怪異が現実を侵食し始めるという設定のホラー。アイディアとしては『リング』を参照している様子がある。雰囲気は悪くないのだが、予測不能な展開も度が過ぎて、何だか訳がわからないうちに話は終わる。
だいたい、当時のゲームのロード時間の長さといえば今では失われた感覚だろうけれど、映画の題材になるほどのスピードはなかったものである。この部分のリアリティを追求すれば随分と間の抜けたものになったであろう。何かと雰囲気だけと言えなくもなく、これは企画倒れというものではあるまいか。