『ロング・ショット』を観る。シャーリーズ=セロンが大統領選に出馬しようとしている国務長官、セス=ローゲンがジャッジメンタルなジャーナリストの役を演じるロマンチックコメディ。セス=ローゲンはこれしか出来ないであろういつものキレ芸で、期待通りといえば期待通り。シャーリーズ=セロンも美しい上に風格があるので役回りによく合っている。そしてこれまで、何となく年上のイメージがあったのだけれど、そんなわけはなくて実に若々しい。
ロマンスとすれば王道の筋書きで、予想通りに展開する話なので125分というのはいささか長過ぎるという気がしなくもない。あと20分を削るのに困難はなかったはずだが、共和党とエスタブリッシュメントをこき下ろすあたりが圧縮されてしまうので、そういうわけにもいかないということであろう。役者自身の関心がメインプロットよりは周辺にある映画のはずなのである。
日曜日にもかかわらず新規の感染確認は8万人に迫る勢いで増え続けており、ピークにも3万人には届かなかった第5波を軽く超えて減衰の兆しが見えない。そのうち減るだろうという楽観がある気がしてならないのだけれど、その根拠があるように思えないので困惑している。