光るとき

『平家物語』の第4話を観る。鬼界ヶ島に流された俊寛のくだり。「これ乗せていけ具していけ」という一節に中学の古文の教科書にあった『足摺』を思い出す。三つ子の魂百まで。重盛は歴史の舞台から降り、早々に退場していく。平家没落の印象はますます濃く、1話20分そこそこの尺にバランスよくエピソードを盛り付ける仕事の出来映えは相変わらず素晴らしい。脚本は吉田玲子。

この作品は隅々までクオリティが高いので、イントロもスキップせずに毎回、オープニングを観ているのだけれど、羊文学の『光るとき』が気に入ってよく聴いている。リリックをきちんと発音する歌い方はこの物語のイメージによく合っていると思うのである。ギターの空気感も最高。