WTOがパンデミックの終了が視野に入ってきたといったのは9月のことだが、終わったとはまだいっていないこの状況で、この数日、またも新たな変異株の登場の話をよく目にする。先進国ではワクチンを前提に活動を再開してきたのだけれど、その結果として免疫逃避性能の高い新世代が立ち上がってきているというのはあらかじめ予想された自然の摂理だから、ふたたび猛威を振るうことになっても全く不思議はない。コロナは風邪式の愚かな言説が基礎的な予防行動を台無しにしたあとで、その脅威が一巡するまでに、またも膨大な超過死亡が積み上がることになる。景気後退の本番はこれからという時間軸を考えれば、何もかも見て見ぬふりということさえあるだろう。
『鎌倉殿の13人』は一週あけての第39回。残り10回ということだから、全49回ということになるのだろうか。北条義時が最終形態となって、自ら不穏の種を蒔く。菊地凛子演じるのえは、裏表のある厚かましいだけのキャラクターではなくなりつつある。