もちろん、引き続き『鎌倉殿の13人』を観ている。第11回にして頼朝は鎌倉殿となる。チョイ役になぜ江口のりこと思っていたら、時政と頼朝の確執を表面化させる重要な役回りで回を追うごとに存在感を増し、まずお見それしましたという他ない。
前半にコメディパートが多いと、だいたい善児が登場して凄惨な歴史の闇を見せつける展開だと予想が立つのだが、今回もその通り。義円は速やかに退場することが分かっていたけれど、同母弟にあたる義経を絡めた物語の作り方の巧みさは、やはり大したものである。史実定説を弁えつつ、それに執着するわけでなく、腑に落ちる人間関係を構築していく三谷幸喜の仕事ぶりは円熟の域にある。面白い。
この日、市民が避難しているマリウーポリの学校が爆撃されて数百人の被害が出ているらしいことが伝えられる。