Apple TV+で『CALLS コール』を観る。電話での会話を通して超常的な現象が語られ、画面ではオーディオスペクトラムが刻々、変化する風変わりな体裁のドラマで以前、途中まで聴いていたのだけれど、全9回を最後まで。異なる時空につながってしまった電話の結果、宇宙の整合性を保つ巨大な力の作用で登場人物は恐ろしい目に遭う。
9話にかけてそれぞれのエピソードが繋がりながら宇宙の構造が明らかにされていくのだけれど、語りだけで進行するから保持できる説得力というものがあって、なかなかよく出来た会話劇になっている。オーディオスペクトラムの演出もどんどん複雑になって、見始めると思わず見入ってしまい、全て観終えて昨年の宿題を片付けたような気分になる。