DEATH TO 2022

この日、COVID-19感染拡大のニュースでは、過去2番目に多い339人の死亡が伝えられる。いや、ニュースとしてはほぼ伝えられることなく、グラフにその数値がプロットされただけである。この国は疫病の流行とその犠牲者をどうやら徹底的に無視することにして、ほとんど揺らぎなくそれを実行している。人ごとのように中国の薬不足を報じている場合ではないと思うのである。

Netflixで『DEATH TO 2020』と『DEATH TO 2021』が配信されたのは12月も年末押し迫る27日のことなので、このところ『DEATH TO 2022』の配信を心待ちにしている。しかし、今月の配信予定には、それが存在しないのである。『2021』の段階でさえ、中国の存在が不可視化されていたことを踏まえれば、今年の状況はとても扱えないと断念されていても不思議はないのだが、しかしイギリスのダーク・コメディさえ持て余す現実を、我々は一体どうすればよいのか。