『その年、私たちは』の最終話を観る。それがまぁ、初夏に始まった物語が冬を経て明るい夏に還っていく、その円環を感じさせる実に最終回らしい、いい話だったのである。当初から感じていたことだがシリーズ構成はよく練られているし、韓国ドラマにありがちなプロダクトプレイスメントも最小限という印象があって、作り手のこだわりが行き届いた作品だったと思うのである。昨年末から楽しみにしていた配信が終わってしまったのは残念だが、全体として本年最初の収穫ということでいいのではなかろうか。
この日、全国の新規感染確認は初めて7万人を越える。それなりに有効性の確認されたワクチンが行き届いてからのこの展開を予想していた人間はあまりいなかったはずだが、この地でも連日、最多記録を更新して感染の確率はかつてなく高まっていると思うのだけれど、この上、亜種である。残念ながら、それは必ず到来することになる。