Apple TV+で配信の始まった『エクストラポレーションズ』を観る。例により毎週金曜日配信で、初回は3話配信。「すぐそこにある未来」という副題が添えられた本作では、2037年から33年にわたる人類の物語が語られる。気候変動がもたらす大規模災害が、じわじわと人類の生存と生物の多様性を脅かす。
1.5度シナリオをなし崩しに2度シナリオに塗り替え、2.4度まではいいことにしようという資本主義の愚かさが語られる第1話は、まったくありそうな話で現実でも、おそらくこのように手遅れを追認することになる。ここで予測される未来は、比較的に穏当な変化を描いているように見えて、おそらくこれよりもずっと悲惨な絶滅期を世界は生きることになるのではなかろうか。