三浦透子のボーカルが好きでアルバムを聴いている。最近では『エルピス』のチェリーさんで印象的な演技をしていたけれど、歌唱も大層、聴かせるのである。演技が先ではあるようだけれど才能というのは隠しておけないものである。
『ブラックパンサー / ワカンダ・フォーエバー』を観る。この頃はMCUについて、さほど熱心な観客とはいえないのだけれど、さきにチャドウィック=ボーズマンが大腸癌で亡くなったのを『ブラックパンサー』はどのように乗り越えたのかということに関心があったのである。劇中でもティ=チャラは難病で亡くなり、その死を乗り越えて妹のシュリがブラックパンサーを継ぐという物語はヒーローもののある種の定型を踏まえたものでもあって、違和感はあまりないものになっている。しかし、『エンドゲーム』からこっち、決して帰ることのないヒーローを何人も見送っていることが、MCUの世界観そのものに影を落としているような気がしなくもない。