『ブレット・トレイン』を観る。伊坂幸太郎の『マリアビートル』を原作にしているという触れ込みだが、製作・監督のデヴィッド=リーチはかなり自由に脚色を加えていて、ジョー=カーナハンの『スモーキン・エース』みたいになっている。まず、そこがいい。日本高速電鉄が運行するブレット・トレインゆかりが疾走する日本のイメージも、悪夢世界じみていて楽しめる。非常ボタンを押すと走行中にドアが外れて飛んでいく仕様だったりして、何かと自由なわけである。
日本を舞台にしているにもかかわらず、外国人ばかりがキャスティングされているということでホワイトウォッシングだという批判もあったようだけれど、ブラッド=ピットが主演である以上は当然、このようになるだろうという気がしなくもない。