昨夜、ローカルニュースで伝えられた死亡事故のニュースは、在住のヨーロッパ人会社員が何らかの理由で車線をはみ出して対向車線の軽トラックにぶつかったらしいとの推測が添えられていて、最果ての国で取り返しのつかない事態に立ち入った経緯の、道のりの長さそのものに何かしら不思議なものを感じたのでよく覚えていた。
その出来事で、ぶつかられて亡くなったのが、見知った人であることを翌る日に知って衝撃を受けている。不思議な人生航路の長い軌跡がどのように描かれるかを知ることはできず、それどころか、それが交点をつくったことにさえ気づかず、ほとんどの場合、私はただ通り過ぎて行く。