強行

この日、健康保険証の廃止を盛り込んだマイナンバーの関連法が特別委員会で可決され、今週中にも本会議で成立する見通しとなる。国民皆保険の後退となる事実上の申請制への移行である。かくのごとくして、国家の専横は国民の安寧と自由を奪いながら増長を続ける。そもそもシステムの致命的な瑕疵が何重にも明らかになるなかでの、この横暴である。

同じく、原子力発電所を60年を超えて運転できるようにする法案が可決され、この国の斜陽にとどめをさす。この巨大技術の運用を担うに十分なだけの人材は現場に残らず、数多の微小事故の果て、取り返しのつかない原子力災害を再発することになるだろう。