『忌怪島』を観る。『リング』の清水崇監督が新時代の貞子を誕生させようという映画といえば、だいたいそんな感じではなかろうか。奄美・沖縄の島嶼群のひとつらしき島を舞台として、何をやっているのかよくわからないITの開発会社とそこに勤めることとなった若き脳科学者というような設定で話はすすむのだけれど、懸念される通り食い合わせがいいという感じではないし、まぁ、だいたいVR世界のあれこれや怪異も雰囲気が先行するばかりで訳がわからない。登場人物の数もそれなりだけれど、奥行きがある感じではない。演技がついている様子も半々といったところか。残念ながら、観るべきところはあまりなかったようである。