『今夜すきやきだよ』を最終話まで。社会が個人にかけた呪いを解くエピソードの積み重ねは、話がすすむほどに先鋭化して立派な主張を持った、形のいい話になっていたと思うのである。しんた役の三河悠冴の配置がいい。そして、ゆき役の鈴木仁が上白石萌歌にみえる。
Netflixで配信の始まった『無人島のディーバ』を観る。虐待を受け船から転落した少女が15年を無人島で過ごして救出され、芸能界でスターを目指すというかなり突拍子もない話ではあるものの、もちろんそんなことを言っても始まらない。天真爛漫なヒロインが浦島太郎状態という設定はもはや定番といってよく、そこはそれ、スタジオドラゴンの制作であるからには、それなりの作りではあるのだ。