NHKのローカルニュースを眺めていると、この地方のコロナ対策が5月8日の5類移行のあと、どうなるかという話題をやっている。あれこれの数値とそれが示す実態が不明となることや第9波は第8波よりも大きくなる可能性があるという見通しが紹介され、他方で、行政はこれまでの最多と同じレベルである758人の入院患者に対応できるようにすると目標を語る。識者が登場して、感染予防より医療アクセスが重要になると言うのだが、いや待て、第9波がこれまで最大となる前提で入院できなくなる可能性が語られているのである。
この短いコーナーの中ですら辻褄を合わせることができない状況を迎えようというのが、つまりこれからの混乱を予告していて、科学の方法を逸脱した政策意思こそ、その原因であるだろう。