5類への移行に向けて極端な緩和策が進行しているけれど、学校でも自宅での療養を5日に短縮する方向という報道があって、もちろんコロナと診断されること自体が極端に少なくなるだろうからどのみち感染は広がるということはあるにしても、これまた特に科学的根拠のない恣意的な政策変更なのである。以後、本邦の防疫はそういう種類のものに成り果てる。
そうして、幾度となく繰り返されるエピデミックは間違いなく免疫の弱い集団と人との接触の多い職種を直撃する。老人やサービス業、ことに不意の稼働率低下を凌ぐことのできない小規模企業は、存続の危機に直面しているということになるが、このところの論調をみれば疫病の淘汰圧を社会的に利用しようという姿勢すら見えるようで、そうした邪悪な意図があったとしても驚かない。陰謀論というなら、これほど陰謀らしい陰謀もないのではないか。